あけまして、おめでとうございます。
昨年は仕事納めの後に、大地震、大津波がおきまして、大変な騒ぎとなってしまいましたが、おかげさまでバリ島は何の被害もなく、平穏な年明けとなっております。前回と重複してしまいますが、いちおう現状をご報告いたします。甚大な被害を受けたスマトラ島アチェ州は、インドネシアのいちばん北に位置し、石油、天然ガスを産出しているところです。幸い、産出場所は津波を受けた側とは反対側にあったため、被害を免れていますが、そうした天然資源の権益をめぐって、分離独立派が武装ゲリラ活動を続けており、「特別州」という待遇を与えて、インドネシア政府は沈静化を図ろうとしており、戒厳令下にあったところです。そのため外国人はもちろん、インドネシアのメディアも立ち入りが禁止されている地域でした。なにしろ、州知事も陰謀によるものか、どうかわかりませんが、汚職のため解任されたばかりです。そのために、なかなか被害の状況がつかめず、全世界への報道も遅れてしまったようです。
ま、そのために外国人の被害はなかったわけですが、現時点で、約8万人が死亡と伝えられています。しかし、陸路が寸断されているため実情はよくわかっておりません。実際、地震が発生した当時も、約4万人のインドネシア国軍が駐留していたのですが、州の反対側でゲリラと対峙していたため、救援活動を行わなかったという話です。なんだかなぁ〜という感じです。津波は最初が引き波で、その後、7回にわたって襲ってきたそうです。実際の映像も、内陸800メートルくらいの場所で、揚子江のような大河状態になっておりました。それにしても、こっちの人たちは、津波については、まったく無知でした。うちのお手伝いさん二人、ゴルフ場のキャディさん4人、津波の前に、津波を知っていたかと聞いたら、全員が知らなかったといいました。って、サンプルが少な過ぎ? でも、女子大生アルバイト・マッサージ嬢(正しいやつです)は、自然科学の授業で習ったと申しておりました。って、サンプルがアブな過ぎ?
地震はみんな知ってますよ。バリ島でも小さいのがたまにありますからね。
無知といえば「雪」についても、皆目イメージがわかないみたいですね。「氷を削ったやつ、みたいな〜」と説明しても、いまいちピンと来ないようです。雪崩とかいっても、分けわかんない。って、インドネシアで雪崩が起きる心配はありませんけど。あ、台風もないんですよ、こっちは。たまに超小型の竜巻みたいのがありますけど、細い木が2〜3本倒れる程度ですから。そのかわり、ちょっと雨が降れば、そこいら中でどぶがあふれて、超大きな水たまりができますけどね。ひどいときは、メインのバイパスで、自動車のタイヤがもぐるくらいまで、あふれてる時があります。というわけで、大自然の脅威と人間の狂気には、ただただ驚くばかりであります。
ミケちゃんの子供たちも残念なことに全滅。だって、ミケちゃんたら人間でいえば12〜3才ですからね。茶々丸くんったら、なぐさめるどころか、ふたたび迫りまくってます。またまた恋の季節なんです。
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