厚いですか〜!ナカヤトレーディングにおこしの皆様。

で、サブい話を一席。では、ここで最初のクエスチョン。写真1は何でしょう?そうです、飲料水、ミネラルウォーターですね。こちらでは商品名の「アクア」が通称になっております。フランスはダノン社の現地法人の製品です。ダノン 社は日本でも、キリンや味の素といっしょになって、いろんな商品出してますから、知ってる方は知ってますね。

日本でも最近はミネラルウォーターでご飯炊いたりしてるようですが、基本的には水道水で事足りるわけです。でも、多くの国では水道水は飲めません。で、 こうした16リットル入りのボトルがご家庭に常備されてるわけです。ふつうは、この大ボトルを、えいやっ!と逆さまにして、瀬戸物の貯水槽にため、そこ についてるセコイ蛇口を使います。

アメリカ映画などでも職場に、この大きさのミネラルウォーターが置いてあって、そこで水飲んでる場面があるでしょ。あんな感じの近代的装置もありますが、私んちは、電動ポンプ(電池式)を使ってます。これ、3年間にわたって探し続け、最近やっと中国製のを見つけたんです。というのもですね、16リットルのボトルを、えいやっ!と持ち上げるだけで、ギックリ腰危険度は3〜5倍にはねあがり、しかもですよ、水は思い切り飛び 散らかり、ボトルの肩まで貯水槽につかるわけです。

そのために、このボトルを買うと、もれなくボトル肩拭き消毒用アルコールティッシュがついてくるんで すが、なんだかなぁ〜って感じ。で、手押しポンプも売られているんですが、これは四十肩危険度が6.5倍にあがるんですね。「ど〜して、ここには、日本の電動石油ポンプみたいのがない んだぁ〜! ジャカルタのお金持ちんちはど〜してるんだぁ〜!」と、すっかりキレちゃった私に、スタッフのワヤンさんが言いました。「だって、お金持ち は蛇口押すだけで、大ボトルを持ち上げるのは、お手伝いさんの仕事なんだも〜ん」。

そうなのです。こちらの正しいお金持ちは、お手伝いさんに手を出すことはあっても、16リットルの水ボトルに手を出すことはないのです。それに、ごくふ つうの中流階級家庭では、湯冷ましを飲み、アクアボトルを買うことはないのです。こうして、インドネシアの技術進歩は停滞し、21世紀になっても電動ポンプが発明されることはなかったのです。その間隙を縫って、中国が作っちゃったと いうわけです。

こうして、ギックリ腰と四十肩の危険から逃れた私の次なる問題は、そば、そ〜めん、およびスパゲティを茹でるのに、アクアを使うべきか否かということで す。それに生野菜を洗うのは、ど〜すんだ? 飲めない水で洗ったって意味ないじゃ〜ん。というわけで、某在留日本人の奥様は、口に入るものにはすべてアクアを使用するため、1日4本の16リットルボトルを消費しているとか。ま、1本8500ルピア。100円ちょっとですけどね。さらに、この「アクア」って、どこの水だぁ?って、みんなに聞いてみると「山の方」って言うだけで、地名が特定されません。ボトルにも書いてないんで すぅ。

ま、ど〜でもいいですよ。写真2は、「スティフォー」と呼ばれる電圧安定器。こちら日本製。これがないとコンピュータ、一発でやられちゃいます。停電もしょっちゅうあるんですけ ど、停電寸前まで電圧が下がっちゃったり、限度スレスレまで上がっちゃうとか、いろいろあるんですぅ〜。というボヤき。ど〜でもいいですよ。

2004年8月2日発信


写真1

写真2


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