台風、地震、球界再編と、日本もいろいろ大変でしょうが、世界最大のイスラム国家インドネシアは、いま、約1ヶ月間のラマダンであります。
ラマダンといえば、断食であります。断食というと、宿便を出すという伊豆の断食道場を思い出し、1ヶ月も飲まず食わずは大変でしょうとお思いでしょうが、イスラムの
断食は、夜明け前と日が沈んでからは、ご飯食べてもOKですから(なんか、意味ないじゃ〜ん、みたいな)。それに、ここバリ島はヒンズー教の島ですから、ふだんと見た目はまったく変りありません。ただ、ジャワからの出稼ぎ人が多く、バリ島人口公称約300万人の5.5%といってますが、2〜30%以
上はいる感じですね、とくにクタ、デンパサール周辺は。で、ここバリ島では断食してる人と、してない人が入り交じってるとこが世界的にめずらしいんじゃ
ないでしょうか。私のとこも、運転手はジャワ人イスラムで、営業はバリ人ヒンズー。以前は、美人秘書がジャワ人クリスチャンで、私がKFの化学(ウソ)
という世界4大宗教が、総員4人の会社に全部集まってたということがありました。で、いまはラマダンで、みんなと営業活動(いちおうはやってます)に行くと、運転手のヤヤンさんだけは、お昼ご飯食べられません。ツバを飲み込んでもいけないそうで、ウガイもだめ。これ見てるとけっこうツラそ〜です。だっ
て、暑いんだも〜ん。時々クルマの窓開けて、ペッとツバ吐きます(それも、なんだかなぁ〜、みたいな)。で、なぜ、こんなツライ思いをしなくちゃいけないかというと「神様の命令」だからです(このあたりキナ臭い感じ)。貧しい人の気持ちを知るためとか、いろいろ理屈はつけられるでしょうが、なにしろ、システムですから、規則ですから、って感じ。ま、宗教ってのは、多かれ少なかれ、そういうことがあるんですよね。だって、お焼香だって、七五三だって、神輿担ぐのも、花火大会も(って、これは違うか)。バリのいいところって、そ〜ゆ〜ふうに、違う宗教の人が見たら、へ〜んなことも、みんなで許しあうっていうか認めあっちゃってるとこですね。世界には宗教が違うってだけで戦争してるとこもあるっていうのに、ヌサドゥアには、ヒンズー寺院とモスクと教会が、3軒並んで建ってるとこもあります(めんどくさ
いので写真取りに行きませんでしたが、近所のやつ撮ってきました)。で、ディープなバリビアの泉ネタ。ラマダンというのは毎年2週間くらいずつ時期が早まっていきます。一方、バリ・ヒンズーの新年で、すべての人が外出禁
止となるニュピは、毎年3月か4月。かつて、ラマダンとニュピが重なった年があったんですね(そのうち、また重なるでしょうけど)。イスラムの人はモス
クへ行かなければならない。バリ人は外出してはいけない!さて、その時、バリでは......。答えは、来週!
2004年10月24日発
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うちの近所のモスク。バリでは小さい方です。

うちの近所の教会。バリでは最大かも。あ、海外挙式用のかわいいやつもありますよ〜。

で、バリ・ヒンズーの総本山といえばブサキ寺院です。
「ビンタンさんに質問したい」とのメール多数頂きました。(私もバリに住みたい!とか、穴場のエステはとか、ビーチで知り合った○○君に連絡がつかなくなった…とか、バリウォーカーに広告出したいとか)ご質問のある方はナカヤの問い合わせフォームからどうぞ。ただし、バリ時間なので回答は気長にお待ちを…(by
NAKAYA) |
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