というわけで、今年最後のお題は年末でございます。本日はクリスマス・イブでございまして、教会にもベンジョールというお祭り用お飾りがされておりました。
で、その先の角を曲がりますと、道沿いには、キング・オブ・フルーツ=ドリアン売りの列。少しやる気のある屋台は、ドリアンのほかにも季節の果物を豊富に取り揃えております。いずれもバリ島北部のシンガラジャから運んできたもので、ドリアンは1個100円もしないかも。ドリアンおたくに言わせますと、バリのドリアンは小さい。タイのものは大きい、などと申すのでございます。バリの人は、この季節になると、まだ熟していないのに採ってしまうから小さいという意見もございます。
ドリアン食べたことありますか?外皮は写真のようにトゲトゲだらけ。ドリアンは大きなドリアンの木になるので、これで頭を直撃されたら即死ですね。毎年30人くらいは亡くなっています(ウソ!)。中はクリーム色のタラコ風。このタラコ1個が3〜4つに分かれておりまして、ひとつずつ大きなタネが入ってます。食べるのは、そのまわりの超ネットリとした部分。たくさん食べると酔っぱらうとこちらの人は申しておりますが、ど〜なんでしょうか?
でも、匂いがとても強いことは確か。30メートル先からでも、あ、ドリアンがあるってわかります(これホント)。したがって、一流ホテルではドリアン持ち込み禁止です。セキュリティ・チェックのほか、ドリアン・チェックも厳しいです。その匂い、なんて表現したらいいでしょうか。この答え方によって、料理バラエティのレギュラーになれるかどうかが決まるんですが、さまざまなトロピカルフルーツをミックスして、さらに濃縮して煮詰めて腐りかけた甘さって感じかな。嫌いな人は「腐りかけ」ってとこが受けつけないんだと思いますよ。
私は嫌いじゃないけど、好きでもない。食感は繊維の多い固めのホワイトソース(味はちがいますよ)って感じで、噛まずに飲み込めます。でも、こっちの人は、ホントにドリアン好き。ドリアン味のキャンデーとかもありますからね。でも私は、やはり、この季節が旬のランプータンのほうが好きですけどね。そして、この季節、トランペットの屋台もい〜っぱい。これって、大晦日の晩に、みんなでブ〜ブ〜吹き鳴らすんです。

バリ・ヒンズーもイスラムも大晦日はイベントないんです。もちろん、紅白も年末特番も、初詣もありません。でも、いちおう大晦日、元旦は休日なので、みんな街に繰り出して、バイク走らせたり、ぞろぞろしてるって感じ。なぁ〜んも盛りあがりません。大晦日にラッパを吹くって国は、ほかにもあるんでしょうか?知ってる人がいたらお便りください。

モデルは、いまはすでに妊娠したというウワサのカデっちのかわりにお手伝いさんとして働いているカデっち(同じ名前なんですぅ〜。ややこしいったらありゃぁ〜しません)。推定年齢17歳。
というわけで、この1年ビンタン通信をご愛読いただきテレマシーでございました。年内の更新はございませんが、ま、来年は来年ということで、また、よろしくお願い申しあげます。 |