かわいそうなのは、子供たちです。みなさま方には、スマトラ島沖巨大地震と津波に関しまして、真摯なご支援をいただき、あらためて感謝申しあげます。

ま、ちょっと暗い話題で恐縮しちゃいますが、その続報を。NHKのニュースでは、プーケットの津波の映像がたくさん流れていて、大きな波がビーチ沿いのホテルや商店を襲うシーンをごらんになったことでしょう。

でも、アチェの州都バンダアチェの津波は、大波が街を襲うというより、瓦礫の山が波に乗って押し寄せてきた、というのが実情のようです。つまり、海岸線の街並が地震で倒壊した後、その壊れた家やクルマとか、すべてを乗せた大河が街の中に侵入してきたようで、亡くなった方々は、水死というより瓦礫に挟まれてしまったようです。もちろん、アチェ州はそんな都会ばかりではありません。陸路が寸断された、発展途上というより、発展前の農漁村の被害が甚大だったわけですが、なかでも、最大の被害者は子供たちだったのではないかと思います。

というのも、バリ島も含めインドネシアは、もともと子だくさんの国ですし、死者不明10万人という数字の半分以上は、子供たちだったのかもしれません。各国からやってきてくれた救援隊は、怪我や病気、衛生面での対応に手一杯でしょうが、私たち後方支援の人々は、インドネシア政府が各国からの義援金をどのように使っていくかを、しっかりと監視していかなければなりません。日本の常識でいえば、船を失った漁師や田畑を失った農民の方々には、復興支援金を超低利で貸してあげて、もう一度やり直してもらわなければなりません。

って、インドネシアですから、各国からの義援金の大半は政府役人の懐に入り、わずかに残った義援金が、一般人に渡ったとしても、その人たちにやる気があるかど〜かもわかりません。さらに、道路の復旧とかいって、建設事業が始まるでしょう。でも、それって大半は日本の企業が受注して、義援金は日本に還流してくるんですよ、たぶん。ど〜よ?それって。

ま、コマツとか三菱は、ボランティアで重機とか提供してるので、いちおうエライ!と拍手しましょう。で、問題は、親たち、大人たちはお金を貸してもらえれば立ち直ることができるんですけど、親を失った子供たちには、いくらお金を貸してあげても生活のめどがたちません。

さらに恐ろしいことに!集められた孤児たちを20人とか30人とか、さらっていってしまうヤツがいるらしいです。もともと、インドネシアのジャワやスマトラでは子供を売買し、マレーシアあたりに売り飛ばすというビジネスがあったのですが、女の子であれば、それなりの商売に使うということも考えられますが、男の子をさらってどうするのか、疑問の残るところです。新聞報道では、労働力として売るというのですが、5〜6才の子供が、そんなに労働力になるとは思えず、どうも臓器売買ではないか?と怪しんでおります。

そんなわけで、いちばんかわいそうなのは子供たちと思う最近です。


うちの前の女の子ディアナちゃん。アセモができるからって、頭クリクリにされちゃいました。ま、日本でも、いい髪の毛にするために、赤ちゃんの時、一回剃っちゃうっていうのありますよね。ま、それと同じかな。

って、平和な風景はそこまでね。バリおたくのあなたはすぐに、ディアナちゃんがバリ人ではないことに気がつきます。だって、ディアナなんていう名前はバリにはありません。でも、うちの前のワルンの奥さんはれっきとしたバリ人です。それも、別にウラの怪しいビジネスに手を染めているということもありません。ごく一般人のパンピー(死語?)。なんと、ディアナちゃんは、ジャワからのもらいっ子なんですねぇ。




うちの前のワルンの奥さん、3人の実子がおりますが、3人とも男。ど〜しても、女の子が欲しいということで、ジャワからもらってきたのだそうです。でも、こうして、私が写真に撮れるくらいですから、すでに近所のお手伝いさん仲間の人気者。み〜んなにかわいがられておりますが、将来はいったいど〜するんでしょね? ま、日本でも昔(って、戦前ね)は、養子縁組とかふつうでしたからね。私も17才くらいの女の子をもらってこようかなぁ〜と考えるこの頃ですが、状況違いすぎですね。残念!切腹!
2005年1月12日
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