バリの中心から日本を笑う!第163回ぬぁ〜にが「パリ症候群だ!」の巻

なんですか、最近、おフランスの「Paris症候群」というビョーキがあるそうで、どなたかが新書になされて、ヒットしているとか?んなことはマスコミが言ってるだけで真偽のほどは定かでありませんが、何事もキッチリなさりたい日本の方は、インターネットで検索してみてください(ホントはカタカナのパリですが、画面上バリ島と区別がつきにくいので欧文表示にしてます。実際、私がおフランスのParisに移住したと勘違いされて、分けわかんないメールをくれた方もいました)。

で、その著者の方が言うことには「おフランスにあこがれて、Parisに住み着いたはいいけれど、自分が抱いていたParisのイメージと、現実のParisとのギャップにとまどって、ウツっぽくなっちゃうのがParis症候群」だそうです。ちゃんと本を読んでいないので、はっきりしたことは申せませんが、んなこと、Parisだけでなく、ニューヨークにあこがれて住んでみた人にだって、スペインにフラメンコ習いに行ってる日本の方にも老後は北海道だ〜と住み着いた人にも言えるんじゃないですか?もちろん、インドネシアのBALI島にあこがれて、自分の抱いていたイメージとあまりにギャップがありすぎて、怒りまくってる方もたくさんいらっしゃいます。

ってゆ〜かぁ〜、外国=異文化でありまして、日本の基準が世界で通用することは、まず、ないと考えるのが正しいのではないでしょうか。Paris症候群は、たぶんフランス人があまりにも「個人主義」すぎるってことで起きたのかもしれませんが、インドネシア人はあまりにも「利己主義」でして自分勝手でして、おフランスの個人主義と、どこがちがうんだぁ〜!と、インドネシア人を弁護しつつも「Paris症候群」を笑う私。そう言いつつも、異文化の中で暮らしてると、ほんとに驚かされることはしょっちゅうですよ。それを笑い飛ばせるだけの度量がないと、どこへ行っても「Paris症候群」になっちゃうことは必至です。

というわけで、観光客のみなさん、ガイドの態度が悪いとかで文句を言わないよ〜に! バリ人の考えと日本人の考え方は根本から違うんですからね。一見、BALI島は日本の田舎っぽいとか、ひと昔前の日本に「似てる」が売りになってますが、住んでみると似て非なるものであることは間違いありません。そして、その文化の違いを楽しむのが海外旅行の醍醐味なのです。

で、将来、バリ島に住みたいという方に、衝撃の真実を。写真説明バリ島の上水道は、たいてい井戸です。デンパサール中心地とか分譲住宅地とか分譲別荘(ヴィラ)地には、水道が完備されていますが、水源は井戸です。
写真1
が我が家の井戸。中にポンプがあって汲み上げています。汲み上げられた水は、たいてい屋上に設けられたタンクへ行きます。
写真2.3のように、各戸にあります。だって、バリ島は停電が多く、停電になったら井戸水を汲み上げられないので、停電になっても平気なようにタンクが必要なのです。(田舎では、つるべ井戸も使われてますよ。朝顔につるべとられて、もらい水って俳句知りませんか?)

で、タンクの中、写真4のようにコケがびっしり!あらまぁ〜、こんな水でお風呂に入り、顔を洗い、口をすすいでいたと思ったら、ほんとにヤになっちゃいますよね。この水でお米を研ぎ、スパゲッティなんかも茹でてます(水自体は一応澄んでます)。もちろん、飲料水は以前ご紹介したようにミネラルウォーターを使ってますが、それさえも、日本で水質検査をするとバクテリアがた〜くさんいるそうです。たぶん、ボトルの洗浄が十分ではないんじゃないかなと思います。超キレイ好きな方は、井戸水には2個の日本製浄水フィルターを使い、風呂および洗濯以外には使わず、食器洗いなど、食まわりには、すべてミネラルウォーターを使っているという方もいらっしゃいます。

赤ちゃんなんかがいた日にゃ、そりゃたいへんでしょう。日本の田舎の方で、井戸使ってる方はど〜なんでしょうか?ユミちゃ〜ん、あんたちは井戸じゃないのぉ〜?

で、バクテリアとバイ菌って、どこが違うの? と言いつつも、ほぼ健康体で暮らす私は超人ハルクなのでしょうか?もちろん、現地の方も.....。拠。


写真1


写真2


写真3

写真4
2005年2月8日
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