「スローフード、スローライフなど『スロー』が流行しているが、それに対応する和の概念が『ほっこり』では」という国語学者もいらっしゃいます。「ほっこり」で検索すると、温泉とか、癒し系がいろいろ引っかかるみたいですよ。
って、みんなインターネットからの受け売りですが、関西圏では関東の人たちが思いもつかないような言葉を使っていたり、風俗、習慣の違いがあるんですね。東京で暮らしていた頃は、私としても、そんなこと考えたこともなかったのですが、バリ島に観光で来る方、住んでいる方は日本全国からやって来られるので、日本人同士でさえ、えっ!うそぉ〜っていう場面に遭遇するんです。
日本では、ITビジネス時代ですが、ITは日本全国、いろんな方が対象なわけで、関東圏の常識が日本全国の常識と思うと大間違いですよ〜!関東と関西で、いろいろ違うわけですから、日本とバリとでは、ほんとにヤになるくらい、いろいろなことが違います。
というわけで、コマンちゃんのお料理インドネシア語講座。こちらでは(油で)揚げることを「ゴレン」といいます。鶏を揚げた「アヤム・ゴレン」、バナナを揚げた「ピーサン・ゴレン」なんて感じ。だが待てよ、有名なインドネシア版チャーハン「ナシ・ゴレン」は、ナシ=ごはんを揚げたんかい?あれは「炒めた」とちゃうんかい。
う〜む、インドネシア語では、揚げると炒めるは同じなのかい?と思うでしょ。でも、日本語だって「焼き飯」というでしょ。
最近は「炒飯」ですが、「焼きそば」はど〜なんだ?中には、「カタ焼きそば」なんてものまであるぞ。
いったい、そのあたりの安全管理体制は、ど〜なっておるのだ。ドンドン(机を叩いた音)。と、いろいろ考えるに、焼き飯もナシ・ゴレンも中国からの輸入品だから、混乱してるんじゃないですかね。もちろん、インドネシア語にも「炒める」はあって、「トゥミス」といいます。
で、私がコマンちゃんに「野菜炒め」を作って見せたところ、「これはトゥミス」ではない!これは、やはりゴレンだとおっしゃいました。なぜなら、インドネシア版「炒める=トゥミス」は、油だけでなく、少しスープを使わないといけないらしい。
そういえば、正しい中華料理の炒め物って、最後に水ときカタクリ粉でまとめるじゃないっすか。あんな風にしないと「トゥミス」ではないんですって。だから、コマンちゃんに「炒める」を頼む時は、油をたくさん使うか、使わないかをはっきりと申し伝えないと、とんでもない炒め物が食卓に登場することになります。?
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豚肉をゴレンするコマンちゃん。生意気にハシなんか使っております。

こちらは野菜の煮物。でも「茹でる」と「煮る」は同じくルブスと言います。

バナナの葉に包まれたインドネシア版「納豆」=テンペ(最近、健康食として日本でも売ってるらしいです)
薄く切って、ゴレンします。
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